2006年 07月 31日
銀鱗Zの実力 ~強度試験~
結びを覚えてようやくSWFF大物用のリーダーシステムができたわけですが,

・複雑な結びはきちんと結べているのか?
・銀鱗Zの糸自体の強度はどれくらいか?


が不安です。というわけで,引っ張り強度試験をしてみました。




1.はじめに

例の本の受け売りで恐縮ですが,,,

銀鱗Zは由緒正しい日本のナイロン糸ですから号数表示です。号数は糸の直径を表しているので,何ポンドとか何kgなどの強度を表現しているわけではありません。本によると,だいたい

  3.0号 は 12ポンド = 6kg
  8.0号 は 30ポンド = 15kg
 10.0号 は 35ポンド = 17.5kg

とあります。厳密には1ポンド=0.453 592 37 kg なのですが,号数をポンドに換算している時点で誤差があるので,まあ上の表の数字を基準にしましょう。ポンドを半分にすればkgになるというのは覚えやすいですし。

普通,糸を結ぶと糸本来の強度よりどうしても結び目の強度は落ちます。
たとえば,実際に3.0号の糸の両端をダブルサージャントノットやエイトノットでループを作り引っ張ってみると,やっぱり結び目のところから切れました。

ところがビミニツイストは,『100%ノット』すなわち結び目で強度が落ちないという結び方なんだそうです。実際に,3.0号の糸の両端をビミニツイストでダブルラインにして引っ張ってみると,,, あらほんと! たしかに結び目ではなく糸の途中で切れました。

というわけで,クラスティペットの両端をビミニツイスト(あるいは他の100%ノット)でダブルラインにしてより太い糸(コントロールバットやショックリーダー)に結束することで,結び目で強度低下が起こらずにクラスティペット本来の強度が発揮できるというわけです。記録を狙うには必須ですね。逆に記録を狙うのでなければ,ティペットを太くして結び目で切れてくれてもいいわけです。しかし,結び目がいつも一定の強度で切れてくれるかどうかわかりませんが。

前置きが長くなりました。次ぎ行きましょう。


2.材料と方法

実際に行った引っ張り強度試験は,現場で使うリーダーシステムを想定して,クラスティペットとして銀鱗Z3.0号を約40cm,ショックリーダーとして銀鱗Z8号を約40cmとしました。

もちろん,クラスティペットの両端はビミニツイストでダブルラインにし,片端はダブルサージャントノットでループにしてデジタルばねばかりのフックに掛けました。もう片端はオルブライトノットでショックリーダーに接続しました。ショックリーダーの先端は,ハリソンズループでフライのかわりに棒に引っ掛けました。

棒を足で踏んづけて固定し,ばねばかりをゆっくりと引っ張っていきました。姿勢としては,昔のスポーツテストの背筋力の測定の要領です。

使用したはかりは,こんなものです。
d0016761_184910.jpg
BONSO Model:393(ここここ) このはかりは50g刻みでMax50kgまで計れます。
実は,大物が釣れたときの重量測定用として買ったものですが,未だに魚をぶら下げたことはありません。ちなみに,以前デジタル表示のばねばかりをネットで探したところ,手頃な値段ではこれしか見つけられませんでした。50kgもいらないんだけど・・・ いろいろな重さのものをぶらさげてテストしてみましたが,精度的には我々が魚の重さを量るのには十分使えそうです。


3.結果

5回試験してみました。
その結果,すべて結び目ではなくティペットの途中から切れました。
また,その時の強さは5.5~5.9kgでした。

8.0号の糸でも強度試験をしてみましたが,その結果14.5kgで切れました。


4.考察

・ビミニツイストも100%の強度が出ていることが確認でき,結びは上々の出来でした。

・本によると,3.0号の強度は約6kg,8.0号の強度は約15kgということでしたが,
 銀鱗Z3.0号の糸自体の強度も6kg近く,8.0号の糸の強度も14.5kgほど
 あることが確認できました。

5.結論

銀鱗Zの実力もなかなかのものでした。


(いや,もっと正確に言うと,30LBのつもりで8号を,12LBのつもりで3号の糸を買ってきたわけだけど,ちゃんと期待とおりの強度があることが確認できたということです。)
[PR]

by trout_and_stream | 2006-07-31 18:19 | SWFFあれこれ


<< 久しぶりの渓流      リーダーシステムの結束 >>